この本の特徴
この本の特徴
各頁は、上段の漢詩の部分(縦書き)と下段の十線譜(横書き)の部分に分かれており、漢詩の右側に「読み下し」の送り仮名を付け、送り仮名の右側に「アクセント記号」を付けておきました。
  
下段の十線譜には吟詠の「吟じ出し」の音から「余韻」・「最後の止め」の音まで全ての言葉と余韻を十線譜の線の上に記載して有ります。   

十線譜の横線の一本一本が、吟詠コンダクターのキーボーの一つ一つのキー(ミドシラファ ミドシラミ)に相当するように作ってあり、その線の上に書かれている言葉や余韻の音を、その線が表す音程でコンダクターのキーを押しながら、同時 に発声して頂ければいいように作ってあります。又各頁の十線譜の右側には「漢数字」で音階名を表示しました。

余韻の部分をカタカナ(半角文字)で表し、各吟詠における最も基本的な余韻の形を付けて、余韻の音とリズムとがひと目で分かるように表現しました。

 アクセント記号については、角川・最新国語辞典(山田俊雄・石綿敏雄編)を中心に、その他のアクセント教本等を参考にして、ひらがな文字の右側にその記号を付記し、言葉によっては二つのアクセント記号をつけた為に、ひらがな文字の左側に付いている記号も有ります。

 各頁の索引は、各漢詩作者の日本語読みの名前の発音を基準にして、アイウエオ順に並べ、見出しの便を図りました。

吟詠コンダクターとの併用を念頭に作成してありますので、十線譜の各線と線との間の空間には、初めから吟詠で使う音が無いものとして作ってあります。(但し「レ」「ソ」の音については例外が有ります。)

吟詠の基本の音「ミ」音についてはオクターブ音全てを実線で表し、其の他の音は点線にして、主音と子音の区別がはっきり分かるように表示しました。

登載漢詩の選択・同作者の故事来歴・和訳等については、主に「唐詩選詳説」上・下(簡野道明著)・「字源」(簡野道明著)を中心に、各種の人名辞典其の他の図書を参考にして、最も一般的な内容と思われるものを簡記しておきました。

漢詩の和訳は寸訳として各頁の左側上部に簡記してあります。
                         
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