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芳 野〔藤井竹外)

この詩は、作者藤井竹外が春の芳野を訪れて、人影も無くひっそりと静まり返った山の寺院の境内で、真っ白い眉毛の老僧に出会い、その老僧が、庭を掃く手を休め、しきりに南朝について説き聞かせてくれた時の模様を漢詩に纏めたもので藤井竹外の漢詩の中でも最も有名な詩の一つであります。
音量の調節も出来ますので、興味のある方は再生ボタンを押して下さい
著者近影(新春研修会にて)
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これらのテキスト本は、従来の詩吟の本とは異なり、十線譜を見て、コンダクターを弾きながら、誰でも詩吟が吟じられるようにと願って創り上げたものです。詩吟に興味のある方はどうかごゆっくりと遊んでいってください。
吟詠テキストへのご案内
この本の作成主旨
今日、いわゆる「吟詠の教本」と称する本は、大小種類を問わず無数に出版されておりますが、それらのほとんどが、漢詩の右側に音の高低を表す符号や余韻を表す記号、時にアクセント記号をつけただけの本が一般的で、吟詠の吟じ方については、昔ながらの理解しにくい抽象的な表現で説明されている本が多いように思います。更に吟詠を構成する音程を、具体的に説明した本はあまり見当りません。

従って、初心者の方が吟詠を始めようとした時に、果たして何の音から吟じ始めればいいのか、吟詠の生命とも言うべき「詩吟独特の余韻(まわし)」の基本の形はどうなっているのか、等の疑問に明確な説明を施した本が皆無と言っていいくらいであり、仮に、それに近い教本はあっても、吟詠の基本本の形は教室へ行って、先生の吟詠を聞いて、いわゆる口移しで知識を吸収すると言う方法しかなく、勢い、吟詠が特殊な分野の年寄り臭いものだとして、若い人には敬遠されがちな面があったようです。

このような不便を無くし、初心者でも吟詠の吟じ出しの音から、余韻の基本となる一つ一つの音程を、目で見ただけで分かるように作り上げたのがこの本であり、著者自身が長年心に抱き続けてきたのがこの表現方法でありました。

そして、その第一回目の試みとして昭和63年に日本詩編の本を作っております。この直接の動機は、邦楽コンダクターなる楽器の出現でした。これを手にした時に「この楽器を利用して詩吟の節回しを何とか形にして表現出来ないものか」、と考えたのがその始まりでした。

つまり、十本の横線の一本一本が、コンダクターのキーボードのキーのひとつひとつに相当するように作り上げたものがこの十線譜であります。各横線の上に書かれた言葉や余韻の音を、その線が表す音程でコンダクターのキーを押し、そしてその音で発声すればいい訳です。

ただこの表現方法にも、各音の長さについては、洋楽の楽譜のように正確に表すことは、紙面上の制約等もあって不便な面も御座いますが、それでもこの本を利用して頂くことによって、ひとつひとつの言葉や余韻の基本の形は理解して頂けるものと信じております。

                
平成15年1月
著者略歴
平成9年に愛知県の公務員を定年退職。在職時から手がけていた詩吟の指導を続ける一方で、殆ど独学で身につけたパソコン技術を活用し、初心者指導の資料として考案した
「十線譜」を使った独特の教本「吟詠テキスト」を出版する等、現在も精力的に活動中。詩吟は名古屋市・春日井市等4個所で指導中。


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